■「なんだか元気が出ない…」そんな時、食べ物が心に与える影響を考えてみたい
疲れているわけじゃないのに、やる気が出ない。何かに悩んでいるわけじゃないのに、気分が重たい。——そんな時、最近何を食べていましたか?
「感情」や「気分」は、日々の食べ物に大きく影響されています。心と食べ物には不思議な関係があります。
■ お肉を食べたら元気になるのは、理由がある
「美味しい焼肉を食べたら元気が出た」そんな経験、ありませんか?
これは単なる気のせいではないです。お肉には、たんぱく質、鉄分、ビタミンB群といった栄養が豊富で、これらは脳内の「やる気ホルモン(ドーパミン、ノルアドレナリン)」の材料になります。
特に鉄分が不足すると、疲れやすさ、無気力、イライラなどの症状が出やすくなります。
「ちょっと元気が欲しいな」と感じたら、質の良いお肉や魚を選びたい。
■ フレッシュな野菜や果物は、心と体の調律師。
サラダや果物をたっぷり食べると、なんだか体が軽くなるような気がします。
ビタミンCや葉酸、食物繊維、抗酸化物質(ポリフェノールなど)など、野菜や果物に含まれる成分は、腸の働きを整えたり、脳に良い影響を与えたりします。
特に注目したいのが、「腸は第二の脳」と言われるほど、心と腸が深くつながっていること。腸内環境が良いと、幸せホルモン「セロトニン」がつくられやすくなり、心も自然と安定します。
野菜や果物を多く食べると、翌日の幸福度や落ち着きが高まるという研究結果もある。
■ ジャンクフードが心を沈める理由
ポテチ、カップ麺、ハンバーガー。手軽で美味しいけれど、こればかり続けていると…。ジャンクフードや加工食品ばかりの生活は、知らないうちに心と体を重くします。
加工食品や糖質・脂質が過剰な食事は、血糖値を乱高下させたり、腸内環境を悪化させたりします。これにより、イライラ、不安感、気力の低下を引き起こすことがあります。
スペインの研究では、ジャンクフードの摂取が多い人ほど、うつ傾向が強いという結果も。
■ 気分が落ちる日こそ「心を養う食事」を
心の元気がないとき、何かを我慢したり、無理やり元気を出そうとしたりする前に、まず「食べるもの」を見直したい。
こんな食べ物が、心を支えてくれます。
■ 心は「気合」じゃなく、「食」で整える
人は思っている以上に、「食べたものでできている」生き物。感情が揺らいでいるとき、まずは無理せず、体にやさしいものを選びたい。
小さな食事の積み重ねが、心を穏やかに、強くしてくれる。