新型コロナウイルスが再び、猛威を振るっている。流行中のコロナウイルスはオミクロン型の派生型「KP3」とみられる。冬に多く検出されたウイルスから置き換わり、４～５月ごろに主流に。感染やワクチンによって獲得された免疫をすり抜ける力が従来のものより強く、感染が広がりやすい特徴があるという。
昨年５月に新型コロナの位置づけが５塁へ移行して以来、当初は全額公費負担だった医療費支援は段階的に縮小。コロナの飲み薬５日分の自己負担額は３割負担の人で１万５千円～２万６千円。検査の費用もかかり、負担が重いことから、症状があっても検査しなかったり通院を控えてしまうケースが考えられる。感染していても、無症状や軽傷の人もおり、実際の感染者数は更に多い可能性が高い。
コロナの初期症状は、発熱や倦怠感などから始まる事が多いため、熱中症と見分けがつきにくい。軽度の熱中症であれば、涼しい部屋で水分補給すれば数時間で軽快するが、長引く場合は早めに医療機関を受診すべき。適切な対策をしないで活動すれば、感染拡大につながる。
５塁以降により、感染者が外出を控えるかどうかは季節性インフルエンザと同じ個人判断に任されることになっている。コロナにかからない、広げない意識を改めて高めていく必要がある。
高齢者と基礎疾患のある人を対象としたワクチン接種は１０月以降になり、今回の流行のピークはそれより早いと見込まれる。
対策は、手洗いやうがいなど日頃の予防策を個々に心がける事。体調が悪い時の外出控えや必要なときのマスク着用などを徹底。
